地域のつながりが人々の命を救う

赤い羽根共同募金70周年記念助成 和歌山の’命’をつなぐ赤い羽根

~災害時、避難が困難な方等を地域でささえあう~

赤い羽根共同募金の助成財源は地域の皆様から頂いた募金です。

本会では70周年を契機として、地域の皆が「ささえあう」ことにより誰もが安心して暮らせるまちづくりを支援している赤い羽根共同募金の使い途をもっと身近に感じて頂きたいということで記念助成を実施させて頂きました。

今回、訓練開催第1号である地域におじゃましてきました!

 

段新田区自主防災会(紀の川市桃山町)

約100世帯。桃の発祥地とも言われ農業に従事されている方が多い地域。高齢者の方が多いのですが、日頃の農作業のおかげか皆さんとってもお元気な方が多いそうです。

 

赤い羽根共同募金の助成

災害発生時に避難が困難な方等を救急運搬するための担架等を購入されました。

うまくできるかどうか・・・

H28年に会を設立。このような救出訓練は初めてで不安もあるが、「失敗」をして次にいかせることが大事というスタンスで取組みます(村垣副区長)ということで訓練スタート!

 

訓練内容

震度7の地震発生。倒壊家屋より被災者を担架等で救出訓練。地元消防団協力の下、役員さんが訓練するのを住民の皆さんは遠巻きに見学。

 

やはり「経験」が一番大事!

次は実際に住民の皆さんが担架やリアカーを使ってみることに。これがなんと大盛況!

「予想以上に重い!」「バランスとるの難しい!」「頭がどっち?」「持ち上げる時、絶対声掛けいるで!」・・・自然に住民の方々がそれぞれ感想や意見を出し合われていました。

 

住民みんなで共有 

訓練の最後は、畑中会長より、段新田地区での災害への備えについて説明。そして住民みんなで共有することが大事なので、今後は年に数回は訓練ができるようにみんなで協力をしていきましょうとの抱負で締めくくられました。

 

それぞれの強みを生かした地域づくり

訓練後の振返りでは、役員の皆さんで自主防災・消防団・住民の役割分担や協力体制を協議。防災に関する個人的な知識や経験等の強みを生かすことも大きな貢献になることを再確認されていました。終始和気藹々な訓練。日頃の役員の皆様のご尽力の賜物だと思われました

地域のつながりが人々の命を救う

日常から地域のつながりを構築しておくことが、地域の課題解決や災害に強い地域づくりとなるといわれています。

今回赤い羽根共同募金では「災害」という地域課題をテーマに支援をさせて頂きましたが、私たちの住む地域には、災害だけでなく、社会的な孤立による孤独死や虐待・・様々な課題が顕在しています。

そして公的な制度が充実してきた昨今ですがやはり「制度のすきま」はできます。赤い羽根共同募金では、そのような「すきま」にある様々な地域の課題を解決していくための「さささえあいの心」を支援し続けていきたいと思っています。

 

 

 

 

「困った時はお互いさま」ではじまった赤い羽根共同募金は、70年後の現在もその気持ちを大切に培っていきたいと思っています。

そして、募金に協力下さった方々、地域の課題解決のためにご尽力下さっている方々、和歌山の皆様をつなぐ赤い羽根共同募金でありたいと思っています。

 

今後とも、ご支援ご協力賜りますようお願い致します。

 

                      <取材後記>

                      段新田地区の皆様との「ご縁」に感謝。

                      取材に協力下さった紀の川市社協の皆様との「つながり」に感謝。